高橋 裕一
Yuichi Takahashi
劇団不完全変態
劇団不完全変態、高橋裕一です。 不完全変態という事で、この場を借りて生物っぽい話でも垂れ流してみます。 「人間とは何か?」 これに対する解答はいくつかありますが、生物としては「直立二足歩行と犬歯の退化の2条件を備えた哺乳類」と定義されています。つまり脳の進化などは関係ありません。最古の人類は約700万年前に出現したサヘラントロプス・チャデンシスとされていますが、復元図は直立している猿そのもので脳の大きさも約400ml弱でありチンパンジー並み(いやむしろチンパンジーの方が少し多いと感じるくらい)です。ちなみに我々ホモ・サピエンスは1,450ml、ネアンデルタール人は1,550mlと言われています。それでも上記2条件を満たしている以上、サヘラントロプスの時点で「人間である」と言えるのです。 しかし、このサヘラントロプス属の発見は2001年7月。私のようなオジサンの感覚では「つい最近じゃん!」と思ってしまいます。私が学校で習った時の最古の人類は約400万年前に出現したアウストラロピテクス属であり、そのアウストラロピテクス・アファレンシスの女性「ルーシー」の化石発見が1974年11月ですから、当時としても新しい学説だったと推察されます。 これらは私の息子(小学生)が持っている生物の図鑑を読んだだけの知識から引き出してます。最近の図鑑は子供向けでも中々に深い知識を得られるので興味深いですね。 さて生物話を長々と書いてみましたが、私の所属劇団の名前である「不完全変態」は生物から取っています。この「変態」とは生物の成長過程で起こる形態変化のあり方を指します。 私たちはサナギにはなりません。だから不完全変態なのです。うちの劇団はサナギになる方は入団できないんすよ…そこは申し訳ありません。サナギにならずに成長した不完全変態なアナタ、興味あれば一緒に芝居でもしませんか? …え、「私は昆虫じゃない」???