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合同公演

 神奈川県演劇連盟が神奈川県立青少年センターとの共催で行う公演。加盟劇団の中から選ばれた担当劇団が中心となって、劇団の枠を超えたキャスト・スタッフのもと、各劇団の持つノウハウを結集して創り上げる舞台。青少年センターホールにて開催。

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2022年度神奈川県演劇連盟合同公演

​南総里見八犬伝傳

 南総里見八犬伝傳。「伝傳」となっている部分は間違いではありません。この物語は、南総里見八犬伝の著者である曲亭馬琴が主人公だからであります。時は江戸時代、本所の貧乏長屋に住む曲亭馬琴こと滝沢清右衛門はまだ駆け出しの売れない小説家。仕事もせず家でゴロゴロしながら作品の構想を練る夫に妻は苛立ちを隠せません。そしてある日、同じ長屋に住む長兵衛が作った莫大な借金を肩代わりしてしまい夫婦は大喧嘩。それを見かねた娘のお幸は吉原に自分の身を売り返済費用を作ります。来年の大晦日までに返済すれば娘を返してもらえると猶予をもらった清右衛門は鬼気迫る勢いで筆を走らせ、最新作を書き上げます。しかし、クライマックスに来て筆はピタリと止まり…。果たして小説は完成するのでしょうか!?娘の運命は!?この物語は小説の世界が劇中劇の形式で進み、馬琴の日常は落語の名作『文七元結』になぞらえて進みます。同時並行で進む二つの物語、果たしてその結末は!?

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曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」

『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、江戸時代後期に曲亭馬琴によって著わされた長編小説、後期読本。里見八犬伝、あるいは単に八犬伝とも呼ばれる。

 文化11年(1814年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した、全98巻、106冊の大作である。上田秋成の『雨月物語』などと並んで江戸時代の戯作文芸の代表作であり、日本の長編伝奇小説の古典の一つである。

 『南総里見八犬伝』は、室町時代後期を舞台に、安房里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士)を主人公とする長編伝奇小説である。共通して「犬」の字を含む名字を持つ八犬士は、それぞれに仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、牡丹の形の痣が身体のどこかにある。関八州の各地で生まれた彼らは、それぞれに辛酸を嘗めながら、因縁に導かれて互いを知り、里見家の下に結集する。

 馬琴はこの物語の完成に、48歳から75歳に至るまでの後半生を費やした。その途中失明という困難に遭遇しながらも、息子宗伯の妻であるお路の口述筆記により最終話まで完成させることができた。読本は発行部数も少なく価格も高価であったが、貸本によって多くの人々に読まれており、馬琴自身「吾を知る者はそれただ八犬伝か、吾を知らざる者もそれただ八犬伝か」と述べる人気作品であった。明治に入ると『八犬伝』の評価は没落していくが、1970年代から80年代にかけて復権し、映画や漫画、小説、テレビゲームなどの源泉として繰り返し参照されている。

 

「出典:ウィキペディア(Wikipedia)」

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落語の名作「文七元結」

 文七元結(ぶんしち もっとい)は、三遊亭圓朝の創作で、落語のうち、人情噺のひとつ。登場人物が多く、長い演目であり、情の中におかし味を持たせなくてはならないという理由から、難しい一題とされ、逆に、これができれば一人前ともいわれる。『人情噺文七元結』(にんじょうばなし ぶんしち もっとい)として歌舞伎でも演じられる。

 成り立ちは、幕末から明治初期にかけての江戸。薩摩・長州の田舎侍が我が物顔で江戸を闊歩していることが気に食わず、江戸っ子の心意気を誇張して魅せるために作ったとされる。江戸っ子気質が行き過ぎて描写されるのはこのためである。

 江戸は本所達磨横町(墨田区)に住む左官の長兵衛は、腕は立つのだが、無類のばくち好きが高じて、仕事もせずに借金を抱えている。年の瀬も押し迫るある日、前夜の負けがこんで、身ぐるみ剥がれて半纏一枚で賭場から帰されると、女房のお兼が泣いている。聞くと、娘のお久がいなくなったという。どうしたのかと、夫婦喧嘩をしているところに、普段より世話になっている吉原の女郎屋の大店「角海老」から使いのものがくる。取り込み中だから後にしてくれというと、他でもない、その娘のお久は今、角海老の女将の所に身を寄せているとのこと。

 女房の着物を一枚羽織って角海老へ行ってみると、お久は、身売りをして金を工面し、父に改心してもらいたいので、お角のところへ頼み込んだのだという。女将は、自身の身の回りをさせるだけで店には出さないから、次の大晦日までに金を貸してやるが、大晦日を一日でも過ぎたら、女郎として店に出すという約束で、長兵衛に50両の金を渡す。

 情けない思い、しかし改心しきった長兵衛が、帰り道に吾妻橋にさしかかると、身投げをしようとしている男にでくわす。訳を聞くと、白銀町の鼈甲問屋「近江屋」の奉公人(文七)で、さる屋敷へお使いを頼まれて集金した帰りに50両の大金をすられたので、死んでお詫びをしようというところだった。「死んでお詫びを」「いや、死なせねぇ」と押し問答が続いた後、長兵衛は、自分の娘のお久が身を売って50両を工面してくれたことをはなし、その金でお前の命が助かるのなら、娘は死ぬわけではないのでと、無理矢理50両を押し付けて、逃げるように帰ってゆく。

 文七がおそるおそる主人卯兵衛の元に帰り、長兵衛からもらった金を差し出すと、それはおかしい、お前が遣いにいった先で囲碁に熱中するあまり、売掛金をそっくりそのまま忘れてきてしまったものを、先方は既に届けてくれて金はここにある、一体どこから、また別の50両が現れたのかと、主人が問いただすと、文七は事の顛末をあわてて白状する。

 翌日、卯兵衛は何やら段取りを済ませ、文七をお供に長兵衛の長屋へとおもむく。実は文七が粗相をやらかし…と、事の次第を説明し、50両を長兵衛に返そうとするが、長兵衛は「江戸っ子が一度出したものを受け取れるか!」と受け取らない。もめた挙句に長兵衛ようやく受け取り、またこれがご縁ですので文七を養子に、近江屋とも親戚付き合いをと、祝いの盃を交わし、肴をと、表から呼び入れたのが、近江屋が身請けをしたお久。後に、文七とお久が夫婦になり、近江屋から暖簾を分けてもらい、麹町6丁目に文七元結の店を開いたという。

「出典:ウィキペディア(Wikipedia)」

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題字

 今回はポスターやフライヤー、ホームページのロゴから劇中の重要な小道具である八つの珠の文字まで、書家の吉澤智美さんにお願いして書いていただきました。特に「見」という文字を篆書体で書いて頂いた事によってとてもインパクトのある文字のまとまりになりました。

​ 看板や題字やラベルなどご入用の方は是非ご連絡頂ければと思います。世界に一つだけのオリジナル作品を心を込めて作って頂けます!

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書家 吉澤智美さん

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神奈川県演劇連盟

●正式名称

「神奈川県演劇連盟」。略称:「TAK」(Theater Association of KANAGAWA)
1960年結成。神奈川県内で活動する地域団体および個人会員によって構成されています。

●主な活動

神奈川県演劇フェスティバル/8月~12月頃
青少年のための芝居塾/8月
神奈川県演劇連盟合同公演/2月
かながわ演劇博覧会/3月
TAK in KAAT(神奈川芸術劇場との提携公演)/年2回
演劇資料室(神奈川県立青少年センター内)の運営/通年
機関紙「ドラマかながわ」の発行

●2022年度役員体制

理事長:佐藤典久(G/9-Project)
副理事長:泉谷渉(劇団横濱にゅうくりあ)・木村健三(マシュマロ・ウェーブ)
事務局長:緑慎一郎(演劇プロデュース『螺旋階段』)
会計:穂村一彦(劇団「無題」)
会計監査:今井勝法(theater 045 syndicate)
顧問:横田和弘(劇団河童座)

●加盟劇団

京浜協同劇団
横浜小劇場(横浜演劇研究所附属)
劇団横濱にゅうくりあ
まりこ☆みゅーじあむ
MPinK(ミュージカルプロジェクトin神奈川)
虹の素
劇団河童座
劇団蒼い群
劇団こゆるぎ座
演劇プロデュース『螺旋階段』
劇団「無題」
プラスティックな月
マシュマロ・ウェーブ
劇団820製作所
G/9-Project
劇団砂からマカロン
theater 045 syndicate
ヨルノハテの劇場


●個人会員
井上学
鈴木邦男
川西玉枝
濱田重行
河住靖一
須藤旭
野比隆彦
岡村俊輔
永坂貴教

2022年11月現在

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